履歴事項全部証明書を郵送(ネット申請)してもらう方法

履歴事項全部証明書(登記簿謄本)は、わざわざ法務局まで取りに行かなくても、インターネット申請して郵送してもらえます。

手数料も「郵送」の方が安い!というのも嬉しいですね。

履歴事項全部証明書(登記簿謄本)のネット申請の全手順をまとめました。

履歴事項全部証明書は「登記ねっと」からネット申請できる

履歴事項全部証明書は、登記ねっと(登記・供託オンライン申請システム)から請求できます。

また、「登記ねっと」では、履歴事項全部証明書だけでなく、印鑑証明書も請求することができます。

ちなみに、履歴事項全部証明書と登記事項証明書、登記簿謄本は全部同じ書類のことです。
元々、紙ベースでの登記簿のことを登記簿謄本(とうきぼとうほん)と呼んでいましたが、登記所のコンピュータ化によりデータ化され発行される登記簿謄本を履歴事項証明書(登記事項証明書)と呼ぶようになりました。
履歴事項証明書には、次の4種類があります。
履歴事項全部証明書:登記記録(閉鎖されたものを除く)に記録されている事項の全部
履歴事項現在証明書:登記記録に記録されている事項のうち、現在、効力を有するもの
履歴事項一部証明書:登記事項のうち、請求した部分
履歴事項閉鎖証明書:閉鎖された登記記録

「登記ねっと」で履歴事項全部証明書を申請する

まず、登記ねっとを開き、初めての人は「申請者情報の登録」からログインIDとパスワードを登録します。
登記ねっとを開く

登録したIDとパスワードからログインします。
「登記ねっと」で登記事項証明書を申請
証明書請求メニューが開くので、「登記事項証明書(商業・法人)」をタップ。

オンライン登記情報検索サービスで会社を探す

オンライン登記情報検索サービスで会社を探す
「オンライン 会社・法人検索を使う」を選択し、履歴事項全部証明書が必要な社名を検索します。

会社名を検索
「オンライン登記情報検索サービス」が開くので、「商業及び法人」を選択し、「会社名」、会社の「都道府県」を選び、「検索」ボタンを押します。

社名の候補が抽出
すると、入力した社名の候補が抽出されてくるので、必要な会社の社名を「選択」。

社名を確定
そして、画面を下の方に下げて、右下にある「確定」ボタンを押します。

複数の会社の登記事項証明書も請求できる
なお、このように一度に複数の会社の登記事項証明書を請求することもできます。

全部事項・一部事項を選び証明書の必要枚数を入力

全部事項・一部事項を選び証明書の必要枚数を入力
確定ボタンを押すと、「請求情報の入力」画面が開くので、会社名を確認して、下にスクロール。

全部事項・一部事項を選び証明書の必要枚数を入力
「請求事項の欄」で、「全部事項(謄本)」か「一部事項(抄本)」、「代表者事項」を選択。
※全部履歴事項証明書が欲しい場合は、このように「全部事項(謄本)」を選びます。
そして、「通数の欄」で必要な履歴事項全部証明書の枚数を入力し、「次へ」をタップ。

郵送・窓口受取・普通郵便・速達等を選択

郵送・窓口受取・普通郵便・速達等を選択
「Step 1-3 交付情報の入力」画面が開くので、請求者(自分の氏名)、交付方法(郵送、窓口受取)、郵送種別(普通郵便、速達)を選びます。
履歴事項全部証明書の送付先の郵便番号、住所、氏名を入力し、画面を下へ。

注意!窓口受取の場合は「請求先登記所」を選ぶ必要

注意!窓口受取の場合は「請求先登記所」を選ぶ必要
注意!「請求先登記所」という欄がありますが、これは登記事項証明書を発行してもらう登記所(法務局)のこと。
郵送の場合は、どこの登記所で発行してもらってもOKですが、窓口で受け取る場合は都合が良い登記所(法務局)を選んでおく必要があります。
特に問題がなければ、「次へ」。

請求した内容に間違いがないかチェック
「Step 1-4 入力内容の確認」ページなので、請求した内容に間違いがないかチェック。

郵送方法や受取人情報をチェック
さらに郵送方法や受取人情報もチェックし、「確定」。

Pay-easy(ペイジー)税金・料金払込サービスで料金を支払う

ここから「Step 2 納付情報入力」となり、証明書発行料金の支払いを行います。
Pay-easy(ペイジー)税金・料金払込サービスで料金を支払う
枠の中に「あなたの氏名」が入力されているか確認の上、「確定」をタップ。

Pay-easy(ペイジー)税金・料金払込サービスで料金を支払う
「送信実行」を押す。

証明書の電子納付に関する注意事項を確認

料金の電子納付の方法や、当日受付の締め切り時間、キャンセルなどの注意事項
料金の電子納付の方法や、当日受付の締め切り時間、キャンセルなどの注意事項が書いてあるので、目を通して、「処理状況を確認する」。

「登記ねっと」で電子納付できる状況か処理状況を確認

「登記ねっと」で電子納付できる状況か処理状況を確認
あなたが請求した依頼案件の処理状況が表示されています。

「登記ねっと」で電子納付できる状況か処理状況を確認
一番右の「納付」欄に「ピンクの納付ボタン」が表示されるまで、数分待ちます。
※数分待っても表示されない時は、画面が更新されていない可能性があるので(PCの場合は)F5キーを押してみて下さい。(スマホの場合は、画面の更新を)

料金の電子納付ができる状態
このように「ピンクの納付ボタン」が表示されたら、料金の電子納付ができる状態になっていますので、「ピンクの納付ボタン」を押します。

電子納付のための最終確認

電子納付のための最終確認
受取人情報などの確認画面が出るので、確認の上、下にスクロール。

電子納付のための最終確認
内容確認の上、「電子納付」ボタンをタップ。

Pay-easy(ペイジー)支払いを行う銀行や信用金庫などを選ぶ

支払いを行う銀行や信用金庫などを選ぶ
料金の電子納付を行うにあたり、支払いを行う銀行や信用金庫などを選択。

僕の例:みずほ銀行の場合

銀行、信託銀行
例:僕の場合は、みずほ銀行で支払いをしたいので、「銀行、信託銀行」を。

僕の例:みずほ銀行の場合2

みずほ銀行
例:みずほ銀行を選びました(僕の例です)

僕の例:みずほ銀行でPay-easy(ペイジー)支払いする

みずほ銀行でPay-easy(ペイジー)支払いする
ここから先は、選んだ銀行の「Pay-easy(ペイジー)税金・料金払込サービス」の画面になるので、選んだ銀行の手順で進めてください。

Pay-easy(ペイジー)支払い後、登記ねっとで進捗状況を確認

Pay-easy(ペイジー)支払い後、登記ネットで進捗状況を確認
「Pay-easy(ペイジー)税金・料金払込サービス」で支払いが終わった後、登記ねっとに戻ると、「納付状況の欄」が「納付済み」になっているはずです。
以上で、電子納付が完了したので、あとは登記事項証明書が郵送されてくるのを待つだけですw

登記ねっとから確認メールも来ている


なお、メールフォルダを見ると、登記ねっとから手続きのたびに送られてくるメールが4通来ています。(手続き進行状況の確認メールなので、特に何かアクションをする必要はありません。)
僕の場合は、ネット納付を行ったみずほ銀行から、支払いの確認メールも来ていました。

以上が、履歴事項全部証明書を郵送してもらう方法です。

ネット申請⇒郵送サービスを使えば、法務局に行く時間だけでなく、料金も節約できます。

一度使ってみると、思ったより簡単で便利なので、ぜひ、履歴事項全部証明書の郵送サービスを利用してみてね!